昭和の憧れ「スギノイパレス」へ、久しぶりに

少し前、5月の話です。
家族のお祝い事があり、久しぶりに大分県別府市の杉乃井ホテルへ行ってきました。
今では「家族でちょっと遠くへ旅行」といえば、東京や沖縄など飛行機で出かけることも珍しくありません。
でも、私が子どもの頃の昭和では大分県で「家族で遊びに行く特別な場所」といえば、
スギノイパレス。
温泉があって、食事があって、遊具やゲームセンターがあって、ショーもある。
私たちの世代にとって、杉乃井は単なるホテルではなく、ちょっとした「夢のレジャー施設」だったように思います。
杉乃井ホテルには80年以上の歴史がある

現在の杉乃井ホテルは1944年創業。
高度経済成長期に規模を拡大し、1967年には「スギノイパレス」がオープンしました。別府観光を代表する大型リゾートとして長く親しまれてきたホテルです。
館内には昔のスギノイパレスの写真も飾られていました。

これがなかなか面白い。
昭和から平成初期にかけての大スターやアイドルたちのステージリストが書かれていました。
「えっ、こんな人まで杉乃井に来てたの?」と驚きます。
松田聖子さんや、松本伊代さんなど、テレビの中で見ていた元祖アイドルたちが別府までやって来ていた時代。
スギノイパレスが単なる宿泊施設ではなく、その時代の九州の人たちにとって特別な場所だったことが伝わってきました。
今回は奮発して「宙館」へ

そんな思い出の杉乃井も、現在はすっかり進化しています。
今回は家族のお祝い事ということで、ちょっと奮発。
宿泊したのは宙館(そらかん)です。

宙館は2023年に開業した杉乃井ホテルのフラッグシップ棟。客室は別府の海や山をイメージしたデザインになっています。
せっかく泊まるなら……ということで、山側ではなく少し料金の高い海側の部屋を選びました。
これが正解でした。

窓の向こうには別府の山・街・その先には別府湾・そして街のあちらこちらからは別府らしい湯けむりが立ち上っています。
「今日はもう、どこにも行かんでいいな」と思わせてくれる景色です。
ホテルに泊まりに来たというより、景色を眺めながら優雅な時間を買ったような気分。
これぞ大人の贅沢です。
宿泊料金は高め。でもホテルの中ですべて完結
杉乃井ホテル、決して安い宿ではありません。
特に宙館はちょっと勇気のいるお値段です(笑)。
ただ、15時にチェックインして翌朝11時にチェックアウトするまで、ほぼすべてホテルの中で完結します。
温泉、食事、温泉プール、館内散策、夜のプロジェクションマッピングなど、外へ出なくても十分楽しめます。
「宿泊代」だけを見ると高く感じますが、移動不要+温泉+夕食+お酒+エンターテインメント+朝食
まで含めて考えると、「まあ、これならアリかも」と思えてきます。
車であちこち移動する必要がないのも、飲んべえには大事なポイントです(笑)。
宙館に泊まったら「宙湯」は外せない
宙館で楽しみにしていたのが、最上階の展望露天風呂「宙湯(そらゆ)」。

海抜約250mの高さから、別府湾、別府市街、鶴見岳、湯けむりまで見渡せる展望風呂です。
景色を眺めながら湯船につかると、
「あぁ~……」と思わず声が出ます。
この日は、夕食前に1回、夜に1回、翌朝に1回、合計3回いただきました。
温泉は1回入れば十分?いやいや。
景色は時間によって変わります。夕方の別府、夜景の別府、朝の別府。
それぞれ違うので、せっかく泊まるなら全部入りたい。
温泉に入り、景色を眺め、何もしない。身体も気持ちも、ゆっくりトトノエていきます。
お待ちかねの夕食。最初からビールのおかわりを確保(笑)

そして旅の最大のお楽しみ夕食ビュッフェです。

席に着いて、まずはビール。
乾杯用のビールを注ぎながら考えます(-_-)
「どうせすぐ無くなるよな……」
ということで、最初からおかわりのビールも用意(笑)
ビュッフェはアルコールも飲み放題(^_^)v
ここからは完全に私の好きなものだけを並べます。
刺身、大分の郷土料理「りゅうきゅう」、寿司、ステーキそしてビール。
いやぁ、飲んべえにはたまりませんな~(*^_^*)
好きなものを好きなだけ食べる!! それでいいんです
獺祭とちえびじんを飲み比べ

せっかくなので日本酒にも突入。
山口県の獺祭と、大分県のちえびじんを飲み比べました。
刺身をつまんで獺祭を一口。
刺身をつまんでちえびじんを一口。
う~ん!たまらんです(^o^)
そして、おかわりも同じ2種類、どちらも美味すぎて(^_^)v
食べ物を取りに行って、飲み物を取りに行って、
また食べ物を取りに行く。おそらく3巡くらいしました。
すっかり満足して部屋へ戻った後、「あれ?料理の写真ほとんど撮ってないな」
と気付きました。
美味しいものとお酒を目の前にすると、ブログ用の写真撮影なんて完全に忘れてしまいます。
まだまだブロガー修行が足りません(T_T)
雨の日でも楽しめるのが杉乃井の強み
杉乃井ホテルの良いところは、ホテルそのものが目的地になること。
特に梅雨時期にはいいと思います。
観光業にとって梅雨時期は閑散期なので料金が安い!!
普通の観光旅行なら残念ですが、杉乃井ならホテル内でかなり楽しめます。
大人なら、温泉に入って、美味しいものを食べて、お酒を飲んで、また温泉へ。
これだけでも十分。天候をあまり気にしなくていいのは大きな魅力です。
昭和のスギノイから、令和の杉乃井へ
今回、久しぶりに杉乃井ホテルへ泊まって感じたのは、
「変わったけれど、やっぱり杉乃井だな」ということでした。
昔はスギノイパレスに大スターやアイドルがやって来て、家族みんなで楽しむ夢のような場所だった。
現在は建物も温泉も食事も大きく進化し、宙館のような上質な宿泊棟も誕生しています。
杉乃井ホテルでは2019年から大規模リニューアルが進められ、2021年の虹館、2023年の宙館に続き、2025年には星館も開業しています。
時代は昭和から平成、そして令和へ。
それでも、「杉乃井に行くとちょっとワクワクする」
という感覚は変わっていないのかもしれません。
またゆっくり、トトノエに来よう

今回は家族のお祝いを兼ねた、ちょっと贅沢な一泊。
海を眺め、温泉に3回入り、好きなものを食べ、好きなお酒を飲む。
何か特別な観光をしたわけではありません。
でも、こういう時間が年齢を重ねるほど贅沢に感じます。
日頃の仕事や生活から少し離れて、身体を休め、美味しいものを食べ、
家族との時間を過ごす。
これも立派な、「人生後半をトトノエル」時間。
またゆっくり来たいと思います。
特に雨の多い季節、「どこへ旅行しようかな」と迷った時の杉乃井ホテル。
大人の温泉旅にもおすすめです。

