知識ゼロから始めた果樹栽培。レモンとネーブルが半年で110cmに育ちました

これまで実家の畑といえば、草が伸びたら草刈りをするだけでした。
そんな畑に今年3月、初めて果樹の苗木を植えてみました。
植えたのは、レモンとネーブルです。
どちらもスーパーでは輸入品をよく見かけますが、国産のものはそれほど多くありません。
それなら自分で育ててみようと思ったのがきっかけです。

そして、育てる目的はというと……やっぱりお酒です。
レモンは収穫できたら搾って焼酎やハイボールに。
ネーブルはカットして食べれば、酒のつまみにもなりそうです。
完全に「お酒のための果樹栽培」です。
ただ、もう一つ理由があります。
定年後、時間に余裕ができたときの楽しみになればいいなと思ったことです。
果樹なら毎年少しずつ成長していきますし、剪定や肥料、害虫対策、そして収穫まで、
長く楽しめそうです。
とはいえ、植物を育てる知識はほぼゼロ。
果樹の苗木を自分で植えるのも今回が初めてです。

3月に植えたばかりの頃は、とにかく枯らさないことが目標でした。
植え付け直後は数日に1回水をやり、葉の状態を確認する毎日。
「こんなに水やりをしないといけないのか」と思うくらい、最初の頃は気を使いました。
それでも無事に根付いてくれたようで、半年ほど経った現在は順調に成長しています。

植えたときは約65cmだった苗木が、今では約110cm。
たくさんの新芽が出て、枝もどんどん伸びてきました。
わずか半年で45cmほど伸びたことになります。
植物の成長は意外と早いものです。
ただし、順調なことばかりではありませんでした。

一度、2週間ほどあまり様子を見なかった時期があります。
久しぶりに確認すると、いつの間にかアゲハチョウの幼虫が付いていて、葉を食べていました。
レモンなどの柑橘類はアゲハチョウが好み卵をつけるみたいです。
あと少し発見が遅れていたら、葉をほとんど食べられていたかもしれません。
苗木のうちは葉の数も少ないため、虫の被害は思った以上に大きくなります。
「実が付いていない若い木だから、それほど手入れはいらないだろう」
最初はそんなふうに簡単に考えていましたが、完全に間違いでした。
そして、植物の知識がほとんどない私を助けてくれているのが、AIのチャッピーです。
苗木の写真をスマートフォンで撮影し、チャッピーに読み込ませると、
「今の生育状態はどうなのか」「この虫は何なのか」「病気ではないか」
「どのような対策をしたらいいのか」といったことを教えてくれます。
昔なら園芸の本を買ったり、詳しい人に聞いたりしなければ分からなかったことが、
その場ですぐ確認できます。

先日は害虫対策として「オルトランDX」という粒状の農薬をまきました。
これもチャッピーとの相談の中で知ったものです。
農薬についても、何を使えばいいのか、どのような害虫に効果があるのか、
初心者にはなかなか分かりません。
写真を見せながら相談できるので、果樹栽培初心者の私にはかなり心強い存在になっています。
昨今の驚異的なAIの進化を改めて感じます。
パソコンの中だけで使うものだと思っていたAIが、畑仕事でも役に立つ時代になりました。
レモンやネーブルがたくさんの実を付けるようになるまでは、まだ数年かかりそうでが、
それでも来年、1個でも2個でも実が収穫できたらうれしいです。

そして一人収穫祭で自分で育てたレモンを搾ってハイボールを飲む。
そんな日が来たら、感動でしょう。
きっと初めて見た子供の保育園のお遊戯会の様な感動でしょうか(笑)
今のところ私の果樹栽培の目標は、とてもシンプルです。
「枯らさないこと」「少しずつ大きく育てること」
そして、「いつか自分で育てた果実で一杯飲むこと」
知識ゼロから始めた果樹栽培ですが、半年経った今では畑を見る楽しみが一つ増えました。
定年後の暇つぶしのつもりで始めたものが、もしかすると長く続けられる趣味になるかもしれません。
果樹を育てて、老後の楽しみをトトノエル。
そんなつもりで、これからもレモンとネーブルの成長を楽しみながら記録していきたいと思います。

